一角獣は夜に啼く

ただの日記です。

思ってることとか考えたこととか適当に書きます。 主にソフトウェア開発の話題を扱う 「ひだまりソケットは壊れない」 というブログもやってます。

『和食の教科書 ぎをん献立帖』 を貰った

f:id:nobuoka:20141101215845j:plain:w360

伊藤園のキャンペーンに応募したら当選しました。 ありがとうございます。

本書は京都の割烹料理店 「浜作」 当主の森川裕之さんの著作です。 京風お煮しめ、ぶりの照り焼き、茶碗蒸しといった様々な和食のレシピが書かれています。 『この本では、まったく料理経験のない方でも一から料理に挑戦できるよう、できる限り手順を詳しく書き、レシピを添えました』 と書かれているとおり、詳細な手順やコツなどが書かれていて参考になります。

レシピだけでなく、「浜作」 における著名人 (川端康成さんやチャールズ・チャップリンさんら) のエピソードとそれにまつわる献立が紹介されていたり *1、料理に対する著者の思想や 「浜作」 にまつわるエピソードが書かれているのも本書の特徴です。 レシピ集としてだけでなく、読み物としても非常に面白い本です。

思想的な部分では、特に以下のような箇所に共感しました。

料理屋ではよく青み野菜の緑色をより鮮やかに仕上げたいばかりに、浅めに湯がきがちになります。 しかし、やはり硬すぎては素材の味を引き出すことはできません。 色合いよりも味を優先するのが本来であります。

味付けをする上で一番大事なことは、固定観念をもたないということです。 (中略) 下ごしらえさえしっかりしておけば、あとは甘味なり、醤油味なり、塩味はお好みのまま加えて頂ければよろしい訳で、その度に何回もお味見なされば、まず食べられないというような大きな失敗は防ぐことができましょう。

当たり前っちゃ当たり前ですが、こういう思想が書かれているのは良いですね。

材料は奇をてらった珍しいものを求めるのではなく、ありふれたものを工夫を凝らして考えをめぐらせ、食卓を豊かにすることが何よりもお料理の本筋であると考えます。

今は手に入れようと思えば珍しい食材や調味料も手に入りますが、日常的な料理をする上ではそういう珍しいものを使うというよりは、手に入れやすい食材を工夫して使って美味しいものを作っていきたいものです。

他にもいろいろ面白い話が書かれているので、料理をしてる若者などは読んでみるといいのではないでしょうか。

和食の教科書 ぎをん献立帖

和食の教科書 ぎをん献立帖

*1:「御贔屓献立帖」 という見出しで紹介されていました。