一角獣は夜に啼く

ただの日記です。

思ってることとか考えたこととか適当に書きます。 主にソフトウェア開発の話題を扱う 「ひだまりソケットは壊れない」 というブログもやってます。

関西・東京間のちょっと高級な高速バスについて

最近高速バスで関西・東京間を移動することが多いので、個人的に良かったバスを書き残しておきます。

高速バスについて

高速バスというと 「安いけど快適ではない」 というイメージの人も多いんじゃないかなと思います。 安いものならそれこそ土日や祝日でも関西・関東間が 4 千円ぐらい (安い……!) というものもあって、確かにそういったバスは 4 列で足元もさほど広くないというものが多いですね。

一方でちょっと高めのバスもあって、3 列で隣がさほど気にならず、足元も結構広々という種類のものもあります。 そういうバスだと (人によると思いますが) わりと快適に乗っていられますし、寝ている間に移動できるということもあって、個人的には新幹線より好きだったりします。 料金的には、土日、祝日 (前夜含む) でも 8 千円ぐらいから 1 万円程度、平日なら 5 千円から 6 千円ぐらいです。

ほとんどの高級なバスにはコンセントや Wi-Fi が完備されています。 そこらへんもありがたいですね。

おすすめのちょっと高めの高速バス

そもそもちょっと高級な高速バスにどういうものがあるかですが、私は次のページをよく見ます。

ここに掲載されてないちょっと高級なバスもあるし、ここに掲載されていてもイマイチなものもあるのですが、車内の雰囲気やシート幅とシート間隔、アメニティなどが一覧できて便利なページです。 個人的にはシート間隔が 100 cm ぐらいから快適さを感じられるかなと思っています *1

それでもって、最近乗った中で良かったバスを良かった順に書いていくと次のような感じです。

  • ビジネスクラス (ウィラートラベル)
  • グランシアファースト (VIP ライナー)
  • ロイヤルブルー (VIP ライナー)
  • ラクシア (ウィラートラベル)
  • さくらクオリティエクスプレス (さくら観光)
  • キラキラ号
  • リラックス 3 (さくら観光)

特に良かったのがウィラートラベルのビジネスクラスと VIP ライナーのグランシアファーストとロイヤルブルーです。 この 3 つはかなり快適だと思います。 ラクシアとさくらクオリティエクスプレスは次点という感じですね。 ここまでは全部 3 列のちょっと高級なバスです。

キラキラ号は 4 列なのですがわりと足元が広めなので、安くでできるだけ快適に乗りたい場合には選択肢に入れると良さそうです。 リラックス 3 は 3 列で安めのバスなのですが、足元が結構狭くて、このバスに乗っていて膝を痛めてしまったので個人的にはオススメしません。

各バスの詳細

ウィラートラベル・ビジネスクラス

ウィラートラベル (WILLER TRAVEL) の 3 列 (1 + 2 列) バスです。

席の快適さで言うと、今まで乗った中ではこれが一番な気がします。 広いというのもそうなのですが、ゆりかご機能により足側が少し上がるようになっていて、腰への負担が小さくなるようになっているのが嬉しいところです。

トイレも広くて綺麗です。

バックシェルシートではないので、前の席の人の倒し具合次第ではちょっと眼前が狭くなるかもしれません。 あと、リクライニングをめいっぱい倒すと後ろから覗き込まれる形になるので、少し後ろの席が気になるかもしれません。 2 列並んでいる席の間には板があるのであまり隣は気にはならないのですが、プライベートカーテンもありません。 そういった点では、周りが気になる人にはあまりおススメできないバスになっています。

ちなみに 1 列だけの独立席にはテレビがついていてカーテンもあります。 2 列並んでいる席と比べて独立席の方が高いのですが、周りが気になる人はそちらを使うと良さそうです。

ちなみに大阪梅田には WILLER バスターミナル大阪梅田があって、明るくて開放的な雰囲気なので、待ち時間も過ごしやすくなっています。

グランシアファースト

VIP ライナーの 3 列 (1 + 2 列) バスです。

席自体は広めで、ウィラートラベルのビジネスクラスに近い座り心地となっていました。 こちらはゆりかご機能がないのですが、バックシェルシートになっており、後ろを気にせずリクライニングできるという点や、後ろから覗き込まれることがないという点はこちらの方が優れています。 また、2 列並んでいる席の間にはプライベートカーテンがついていて、隣が気にならないようになっています。 この点でもウィラートラベルのビジネスクラスと比べて良いですね。

このバスの特徴として、席の前に Android タブレットが据え付けられており、映画などを見ることができます。 *2 次の日が休みなら、寝る前に一本映画を見るなどしてもいいですね。 ちなみに先日乗車した際には 『ルパン三世 1$ マネーウォーズ』 を見ました。

待合室として VIP ラウンジ という部屋が提供されていてその点でも良いのですが、東京の VIP ラウンジはやや治安の悪い雰囲気があってちょっと落ち着かない感じでした。 京都の VIP ラウンジは結構いい雰囲気でした。 特に 2 階が京都っぽい雰囲気になっていて、是非 2 階まで昇ってみて欲しいところです。 (写真で見る感じ、東京以外の VIP ラウンジはまあまあ良さそうです。)

ロイヤルブルー

VIP ライナーの 3 列独立のバスです。 席自体は広めで、上記 2 つのバスと同じような座り心地です。 特に足元が広い印象があります。

ゆりかご機能はありません。 バックシェルシートでもないのでリクライニング時は後ろが少し気になりますが、消灯時に全席フルリクライニングをするようにアナウンスがありますので精神的には楽です。 上の 2 つのバスとは違って 3 列独立なので、隣の席が気になることはほぼないでしょう。 左右どちらの通路も多分同じ幅なので、右の列か左の列のどちらかだと外に出にくい、ということもありません。

左右の窓側の列と通路の間にはカーテンがあるのですが、真ん中の列にはカーテンがないので、真ん中の列だとちょっと周りがきになるかもしれないですね。 (消灯後はほぼ真っ暗なのであんまり気にならないとは思いますが、休憩時など気になる人には窓側の列がおすすめです。)

待合室の VIP ラウンジについては上述の通り。

ラクシア

ウィラートラベルの 3 列独立のバスです。 2016 年 10 月から運行開始した新しい種類のバスです。

プレスリリースによると、コンセプトとしては女性をターゲットとして意識しているようで、ビジネスクラスと比べてプライバシーが守られるようになっています。 席が全て独立していて、すべての席の周りにプライベートカーテンがあります。 ただし、ビジネスクラスと同じく、リクライニングを目いっぱい倒すと後ろから覗き込まれやすいようにはなっています。

ビジネスクラスと比べるとやや狭いですが、足元も広々しており、シート自体も座り心地は良いです。 ただ、3 列独立であることやプライベートカーテンがあることなどから、特に左端の席 (通路が狭い) からは出入りは難しくなっています。 休憩所で降りたい人は左端の席だと少しつらいかもしれません。 トイレもないのでその点がややマイナスです。

さくらクオリティエクスプレス

さくら観光の 3 列 (1 + 2 列) バスです。

初めて乗った高めの高速バスがこのバスでした。 シート間隔が 100 cm に満たずやや狭そうな感じですが、実際に乗ってみると足元はわりと快適でした。 シートがバックシェルシートになっており、後ろを気にせずリクライニングできるのが良いところです。 また、シートに電動マッサージ機能がついているのが特徴的で、夜の乗車後、寝る前にマッサージをすることで疲れが取れます。

2 列並んでいる席の間にはプライベートカーテンがありますし、バックシェルシートになっていて後ろから覗き込まれづらいので、ビジネスクラスと比べてプライバシーは高いです。 (グランシアファーストと同等ですね。)

上にあげた 3 つと比べてあまり推しポイントはないのですが、料金的には上 3 つと比べて少しだけ安いことが多いように思いますので、このバスも十分選択肢に入ってくるかなと思います。

紹介終わり

というわけで最近乗ったバスのオススメを紹介しました。

高速バスでの移動が苦になるかどうかは本当に人によると思うのですが、わりとどこでも寝られるよーという人はちょっと高めの高速バスに乗ってみてもいいかもしれません。 特に平日は安いので、高めのバスでも新幹線と比べてだいぶお安くなったりします。 *3

更新履歴

  • 2017-02-07 : ロイヤルブルーに乗ったので追記しました。

*1:身長 170 cm 程度の人間の感想です。

*2:高速バスだと 「消灯後は周りのお客様のご迷惑になりますので、液晶画面の光が漏れないようにご注意ください」 というようなことを言われることが多いですが、このバスでは 「周りの光が気になる方はアイマスクをお使いください」 という思想で、消灯後も映画などを見てよいというのが良いところですね。

*3:お休み前後だと新幹線と大差なかったりしますが……。