一角獣は夜に啼く

ただの日記です。

思ってることとか考えたこととか適当に書きます。 主にソフトウェア開発の話題を扱う 「ひだまりソケットは壊れない」 というブログもやってます。

2018 年の書初め

f:id:nobuoka:20180101204839j:plain:w360

『愚者は経験に学び 賢者は歴史に学ぶ』

オットー・フォン・ビスマルクの言葉から生まれた格言。 もともとのビスマルクの言葉では 「歴史に学ぶ」 というよりは 「他人の経験から学ぶ」 という意味だったらしい。 要は 「自分の経験以外の失敗から学びを得る」 ということっぽい。

愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。(直訳)
Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.
Ich ziehe es vor, aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.
愚者は自分の経験に学ぶと言う、私はむしろ他人の経験に学ぶのを好む。(英語版)
Fools say they learn from experience; I prefer to learn from the experience of others.

オットー・フォン・ビスマルク - Wikiquote

一見新しく見える概念が多く現れ、個人の経験だけでは世界の流れを全然追えない現代だからこそ、歴史や他の人の経験から様々なことを学ぶ重要性は高くなっていると思う。 ソフトウェア開発の分野でも、一見新しい概念ではあるが実際は既存のものの焼き直し、ということはよくあることだし、自分の専門分野外で当たり前に使われているものが自分の専門分野にも適用できて有意義、ということもある。

歴史教育とジェンダー―教科書からサブカルチャーまで (青弓社ライブラリー)

歴史教育とジェンダー―教科書からサブカルチャーまで (青弓社ライブラリー)

歴史といえば、私は学校教育における 「暗記する歴史」 みたいなのが嫌いなのだけど、最近はそういう学校教育における 「歴史」 を変えていこうとする動きもあるっぽい。

現在、文部科学省では2022(平成34)年から使用する高等学校の教科書において小中高のすべての科目で「主体的で対話的な深い学び(アクティブラーニング)」の導入をめざしています。ところが、高等学校の歴史教育では、従来、教科書に収録した用語の暗記中心の教育が行われることが多かった上、教科書の収録用語が改定の度に増大し、古代から始めた授業が近現代まで到達せずに終わることが多くみられました。その上、大学入試では、一部に思考力・表現力を問う記述式などの出題が増えてきたものの、多くの大学では依然として用語の暗記力を問う問題が出題され続けています。
このような現状の改善なしには、歴史的な思考力を育成する授業を大幅に増やすことは難しいと思われます。

高大連携歴史教育研究会

応援していきたい。 (影ながら。)