一角獣は夜に啼く

ただの日記です。

思ってることとか考えたこととか適当に書きます。 主にソフトウェア開発の話題を扱う 「ひだまりソケットは壊れない」 というブログもやってます。

『AMNESIA』 の主人公ちゃんが困惑する日々を

こないだ妹と 『AMNESIA』 を見たときに、妹が 「この子 (主人公ちゃん) はっきりしないし好きになれない」 って言ってて、会社の人も 「『AMNESIA』 は女性にはつらいかもしれないですねー。 感情移入できないし」 みたいなことを言ってて、そうかー、なるほどなー、と思ったりした。

無個性であること

主人公ちゃんは記憶がなくて無個性な感じ。 自分からしゃべることもあんまりしない。

主人公の無個性について、原作ゲームのスタッフブログだと以下のように説明されていた。

<<主人公について>>

本作はゲーム開始時から、主人公が無個性(記憶喪失)であることが既にゲーム性の一部となっています。
主人公の設定を全面に押し出さないための『無個性』ではなく、ユーザーと一緒に個性(人格や記憶)を取り戻していく……といったほうが正しいでしょうか。

記憶を取り戻すまで、主人公のセリフ=選択肢となっていますので、ユーザーの没入感が際立つと思いますが、主人公が一切前に出ないということではありません。
物語の鍵となる意味でも、イベントCGなどでも主人公と攻略キャラの絡みは多くあります。

AMNESIA その4 - オトメイトスタッフブログ

開始時の主人公ちゃんが無個性であるのは、ゲーム性の一部であり、また同時に物語の一部でもあるのだろう。

無個性なキャラクターに対する感情移入

世の中には無口なキャラクターとか、何考えてるかわかんないキャラクターみたいなのがそれなりにいるけれども、そういう人たちに感情移入するのは結構難しいんじゃないかと思う。 一方で、主人公ちゃんに関していえば 「記憶がない」 ということを視聴者も認識しているわけで、記憶喪失であるという前提に立って主人公ちゃんの気持ちになると、わりと感情移入できる気がする。 というかできる。

だってさー、記憶がなくて顔も名前も知らない人に彼氏だから云々って言われるんだよ? 「えっ、えっ、そんな困ります...」 ってなるやん? 以前はどういう口調で自分が会話してたのかもわかんないわけだし、はきはきしろって言われても困るやん!!

そんなわけなので、無個性だとはいえ主人公ちゃんに感情移入できないかというとそんなことはない気がしている。

あるいはそこに恋愛はない

でも、恋愛ものとして見ると感情移入できない気はする。 彼氏の一挙手一投足に胸キュンするみたいな感情移入はできそうもない。 と思ったけど、ケントさん回は胸キュンだったし相手役による気もする。

いや、しかしだ。 恋愛ものっていうのは大体において関係性の構築が主題になると思うのだけど、『AMNESIA』 の場合はあらかじめ存在する関係性を別の視点で見るという感じだからやっぱりそこに恋愛要素というものは欠落しているように思う。

つまり 『AMNESIA』 は恋愛ものではなく...

主人公ちゃんが困惑しながら過ごすディアボロ的毎日 *1 を、時に主人公ちゃんの視点で困惑しながら、時に彼氏視点でニヤニヤしながら、時に俯瞰してふむふむとうなずきながら、そうして楽しむ作品なのだと思う。

『AMNESIA』 面白いってことが言いたかった

特に何も考えずに書き始めて、結局最後まで何も考えずに書いてしまったので完全に意味がわからない記事になってしまったけど、何が言いたかったのかっていうと、『AMNESIA』 は面白い、ってことです。

Zoetrope TVアニメ「AMNESIA」オープニングテーマ

Zoetrope TVアニメ「AMNESIA」オープニングテーマ

*1:『ジョジョ』 5 部を見よ