一角獣は夜に啼く

ただの日記です。

思ってることとか考えたこととか適当に書きます。 まじめな話は 「ひだまりソケットは壊れない」 に書いています。

読んだ: 人を伸ばす力 ― 内発と自律のすすめ

会社の先輩にメンタリングについて相談したところおすすめされた一冊。

人を伸ばす力―内発と自律のすすめ

人を伸ばす力―内発と自律のすすめ

サブタイトルにもあるように、内発的動機づけと自律的に生きるということの重要性、さらにはそういった生き方ができるように他者を支援するためにどういう考え方でいればよいか、ということが述べられている。

感想

本書は 20 年近く前の書籍であるが、今なお重要な内容だと感じる。 外発的動機づけが溢れている現代社会において自分がどう生きていくのか、ということを考えるために、あるいは子どもや教え子をどう支援するのか、同僚や家族との人間関係をどのように結ぶか、組織をどう形作るのか、ということを考えるために、本書は多くの示唆を与えてくれる。

内発的動機づけの話から始まり、自律性の重要性の話、社会における関係性について語られる。 最後には自由について至る。 一貫して説かれるのは 「自律的に生きること」 である。 自律的であるからこそ内発的動機づけが高まるし、自律的であるからこそ社会との相互作用の中で個人が成長していくのだろうと思う。 自己組織化されたチームになるためにも、各自の自律性が重要になってくるように感じた。

最後に語られる、自由とは 『環境をかえることに前向きであることと、環境に敬意を表することとのあいだにバランスを見いだすこと』 というのは、組織において、人と人とが、人と環境とが相互作用しながら成長していくために、各自が持っておくと良い態度であろう。

人生を考える上でも、個人の成長を考える上でも、さらには組織の成長を考える上でも学びの多い本だった。

内容紹介

内発的動機づけ

内発的動機づけとは、「自ら学ぶ・やる意欲」 である。 例えば、幼い子どもが好奇心で様々なことを学んでいくのは、内発的動機づけにもとづくものである。

生まれつき人が持っている内発的動機づけであるが、様々な要因により内発的動機づけは低下させられる。 具体的には、報酬、強要、脅し、監視、競争、評価といった方法により、人が統制されていると感じたならば、その場合に内発的動機づけは低下する *1。 報酬や競争や評価といったものは、現代社会において動機づけの方法として広く使われているもの (外発的動機づけ) であるが、そういったものが内発的動機づけを低下させるのである。

内発的動機により何かの行為に打ち込んでいるとき、人はいわゆる 「フロー状態」 になっている。 時間の感覚が消え去り、集中力が持続し、ワクワクするような気持で満たされている。 好きなことに打ち込んでいるときにそういう状態を経験した人も多いだろう。 それ自体が重要であるが、さらに内発的動機づけと外発的動機づけそれぞれの行為の成果を比較しても、やはり内発的動機づけによる行為の方が高い成果を出すことが多いようである。 例えば学習について、内発的動機による学習と外発的動機による学習を比較すると、内発的動機によるものが概念的な理解が深いのに対して、外発的動機によるものは表面的な理解になっているという研究結果が紹介されている。 これは自分自身の経験を思い返してみても実感のあることで、「興味のあることを調べたり学んだりする場合は、嫌々やるのと比べて遥かに理解が進む」 というのは多くの人が納得いくところだと思う。

また、学習以外の芸術的な活動や問題解決といった分野においても、内発的に動機づけられた方が高い成果をあげるとのことである。 一方で、単純なルーティン課題の場合には報酬による動機づけによって遂行のスピードが増すこともある。 ただし、この方法では、報酬が与えられたときだけは行為を行ったり、巧妙なサボタージュをするなどの別の負の側面を持っている。 こういった話は 『チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ』 にもあって、単純労働に対してはある程度の効果があるが、現代の複雑な問題を解決していく必要がある仕事においてはむしろ負の効果があると述べられていた。

内発的動機づけに重要な自律性と有能感

さて、そんな内発的動機づけであるが、それを高めるために重要な要素として自律性と有能感が挙げられている。

上で 「統制されているという感じ」 が内発的動機づけを低下させると書いたが、統制の反対が自律性である。 人には、「自らの行動を外的な要因に強制されるのではなく自分自身で選んだと感じたい」、「行動を始める原因が外部にあるのではなく自分の内部にあると思いたい」 という心理的欲求がある。 自律性がなければこれが満たされず、内発的動機が低まるのであろう。

また、(内発的なものだけでなく) 動機づけに重要な要素として、行動と結果が結びつけられる仕組みの存在がある。 さらにはその行動を十分に行うことができると感じている必要もある。 それが有能感である。 すなわち 「できる」 という感覚が内発的動機づけにおいても外発的動機づけにおいても重要なのである。

自律性と有能感が揃ってはじめて、最良の結果がもたらされる。

社会の中で、あるいは個人間の関係で

2 部 「人との絆がもつ役割」 では、社会の中で自律的であることや人間関係について述べられる。

人は、生得的な心理的欲求として関係性の欲求 (need for relatedness) を持っている。 「愛し愛されたい」、「思いやってあげたい」、「思いやりを受けたい」 という欲求である。 人はしばしば自律性への欲求と関係性の欲求が両立しないものであると考えている (自律性を独立性と同一視してしまっている) が、実際はそうではない。

独立性は他者からの物質的、情緒的支援に頼らないことである一方、自律性は自由な意志と自己選択の感覚を持って自由に行動すること。 つまり、自由な意志で独立することもできるし、逆に自由な意志で依存することもできる。 自律的でありながら依存することも可能であり、それは有用で健全である。 『自律的に依存することは、実際きわめて自然な状態』、『真に選択されたのではない依存こそが、不適応をもたらす原因』 と書かれている。 私自身、自律的であることと独立的であることの区別をしっかりとは付けられていなかったので、この指摘にはハッとさせられた。

そしてこの関係性の欲求に導かれて、人は集団の成員となる。 このとき、人は社会の価値 (規範など) を身につける必要がある。 このプロセスを内在化 (internalization) という。 内在化のプロセスにおいて、社会化の担い手 (親や教師、上司など) が統制的であるか自律性を支援するかによって、価値の内在化の程度が異なってくる。 不完全な内在化は単なる取り入れ (introjection) に過ぎず、その個人の内に存在する統制的なルールとなってしまう。 最適な内在化は、社会の価値規範を咀嚼し、個人の価値規範に統合 (integration) することがである。

このプロセスにおいても、自律性の支援が重要となる。 「何故そういう規則があるのか」 ということを説明したり、相手の立場にたって感情を理解するといった方法で自律性を支援することで、統合へ向かう内在化のプロセスが促進される。 反対に、随伴的な愛情や尊敬 (「こういう状態であればよい」、「こういうことをすればえらい」) が統制の手段として用いられた場合には、取り入れが促進される。 さらに、自分自身を随伴的に評価するようになってしまう。 つまり、他者からの愛情や尊敬を得るために外的な要求に従って生きてきて、今、自分自身からの愛情と尊敬を得るためにも取り入れられた規範に従う必要が出てきてしまう。 自律性の欠如に結び付くのである。 興味深いのは、取り入れによる内在化が行われた個人と統合による内在化が行われた個人とで、一見すると違いがわからないということである。 いわゆる優等生に見られて放置されがちな子どもが、実際には取り入れによる内在化が行われた結果であり自律性の支援を必要としていることもある。

そして、取り入れによる価値規範を持つ人の持つ自尊感情は随伴的なものである。 価値規範にしたがった評価がそのまま人間としての自己価値に結び付く。 反対に、真の自尊感情は、人間としての自分の価値を信じるという堅固なもので、価値規範には依らない。 統合された価値規範で自分自身を評価することはあるが、それが人間としての自己価値とは直接結びつかないのである。

相互依存関係を考えるとき、もっとも成熟した、満ち足りた関係を特徴づけるのは真の自己と真の自己が関わりあう関係である。 お互いが自律的に、真の選択の感覚を持って関わりあう限りにおいて、その関係は健全なものであり、お互いの個性や特性を支援できる。

病める社会の中で

多くの人が持っている生きる意欲のうち、外発的意欲 (富や名声、肉体的魅力) のいずれかが、3 つの内発的意欲 (個人的関係の満足、社会貢献、個人の成長) と比較して突出して高いとき、精神的健康も低い傾向にあるということも述べられている。 自律性が支援された子どもは、外的基準をうまく統合し、外発的価値と内発的価値のバランスを取りやすい。 反対に、自律性の支援や関与が不十分だと、上述の取り入れや随伴的な自己の感覚がもたらされ、さらに外発的意欲への指向性がもたらされる。

さらにいうと、現代社会は外発的意欲を掻き立てるものであふれている。 これは子どもだけでなく大人に対しても大きく作用している。

どうしたらうまくいくか

3 部では、他者の自律性を支援する方法、あるいは自分自身が (統制の中でも) 自律的に生きていくための方法が書かれている。

他者の自律性を支援する方法としては、以下のようなことが挙げられている。

  • 選択を与える。
  • 必要に応じて制限を加える場合 :
    • 制限自体を本人や組織が決めると良い。
    • 制限の範囲はできるだけ広くとる。
    • 情報提供をする。
    • 犯した過ちに見合う結果を示す。
  • 目標の設定と成果の評価。
    • 目標を個々人のレベルに合わせる。 本人が目標設定に関わると良い。
    • 実績の評価にも本人が関わる。 目標に達していない場合には、それを批判の根拠にするのではなくて解決すべき問題とみなす。 基準が不適切だったのか、予期せぬ障害が起こったのか、云々。
  • 適切な報酬と承認。
    • 動機づけではなく *2、評価として。
    • 競争は多くの敗者を生む。 各チーム内の優れた業績に対してそれぞれ賞を与えるなどの方法。
  • 自律性を支援されていない人は他者の自律性を支援することも難しい。
    • 圧力をかけられている上司は、部下にも圧力をかけがち。

自分が自律的に生きるためのこととしては、以下のことが述べられていた。

  • 特別な支援を見つける。
    • 自分を支援してくれる個人を見つけるなど。
  • 統合されたパーソナリティ (自律性志向)。
  • 社会環境とパーソナリティの相互作用。
    • 個人が周りの人に対して与える影響。 自分を支援してくれるような振る舞いをするみたいなの。
    • 周りの行動を支援的に見るようなものの見方をする、というパーソナリティ。
    • パーソナリティが社会環境に影響を与え、社会環境がパーソナリティにも影響を与えてお互い成長していく。
  • 自分の望むことが実現するように積極的になる。
    • 欲しいものを世界が与えてくれるのを待つのではない。
    • 「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」 ってやつや。
  • 自分の経験・感情をマネージする。
    • 環境のマネージ以上に重要。
    • 感情や内的衝動をマネージする調整過程を形成すること。 自分の欲求を満足させる方法を見つけること。
    • 生起された感情に対する再評価過程。
  • 自分の行動を調整する。
    • 感情が動機づける行動をうまく調整すること。
    • 感情の純粋さは指標として重要。 悲しみは純粋だが抑うつは純粋ではない。 純粋な感情は心の栄養となる。
    • 自律的であれば、感情を十分に経験し、どのように表出するか選択できる。
  • テクニックを使用。
    • 自分にとって有用であればテクニックを使うのもいいかもしれない。
    • 動機なしでテクニックだけ取り入れようとしても無意味。
  • 自分を受け入れる。
    • 自分の内的世界に関心を持つこと。
    • 「なぜ自分は○○するのか?」
    • 自分の行動の理由を非難の対象にしてはならない。

自由とは

最後の 4 部 「この本で言いたかったこと」 では、自由と責任について述べられる。

人間の自由とは、真に自律的であること。 『環境をかえることに前向きであることと、環境に敬意を表することとのあいだにバランスを見いだすこと』。 自由であることは他者への受容する態度を伴う。 我々は一人で生きているのではなく大きな組織の一員であり、そこへ統合されようと努力するとき、責任を発達させる。 そのために社会からの栄養が必要であり、栄養を提供するかどうかによって社会が人々の心理的な自由に影響を及ぼす。

ついーとログ








*1:適切な報酬など、内発的動機づけを低めないこともある。

*2:動機づけとして報酬を用いるのは逆効果になりえる

読んだ : イシューからはじめよ 知的生産の 「シンプルな本質」

安宅和人 『イシューから始めよ 知的生産の 「シンプルな本質」』 を読んだ。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

優れた知的生産を実現するためには? というのが本書の題材である。

知的生産においては 「課題を解決する」 というプロセスが多くあらわれる。 そこで 「課題の質」 と 「解の質」 の 2 軸に分けて考える。 多くの人は解の質を高めることを重要視するが、その前に課題の質を見極めることが大事である、というのが本書の柱である。 ソフトウェア開発にせよ何にせよ、多くの課題が目の前にあると思うが、それら全てに対して解を考えるには到底時間が足りない。 そこで、本当に解決する価値のある課題を見極めろ、ということである。 本書ではそのような解決する価値のある課題のことをイシューと呼んでいる。

感想

小手先のテクニックみたいな話ではなく基礎となる考え方の話が主で、あらゆる知的生産活動に適用できる内容で、ためになった。 課題解決・問題解決の力を高めたい、課題が多すぎて手が回らない、多くの課題を解決してもなかなか高い価値を発揮できている気がしない、という人は読んでみると良いと思う。

ソフトウェア開発をしていても、プロジェクト中でやりたいことややった方がいいことはたくさん出てくる。 ユーザー価値に結びつくことでやった方がいいこともあるし、設計上やコード上で整理したいような部分もたくさん現れる。 しかし、それら全てに対応することは (ふつうは) できないだろう。 それらの課題の中から、本当に取り組むべきものが何なのかを見極めて、解決していく、という姿勢を大事にしたい。

技術者をやってるとついつい解の質を高めることに意識を向けがちで、「それ、別に今しなくてもいいよね」 って思ってても頼まれたらついついやってしまう、ということが多いので気を付けたいところ。 きちんと 「それって本当に必要ですか?」 と問うていく姿勢を持ちながら生きていきたい。

思えば昔の上司だったコンサル出身の人も課題の見極めがうまかったなぁという気がする。

また、仮説の段階からストーリーラインや絵コンテを作っていくというのもなるほどという感じであった。 仮説が正しくないとわかったり、詳細がわかってきたら、ストーリーラインも変えていく、というのはアジャイル的なアプローチだなぁと感じる。

著者が脳科学の研究者だったということもあって、人の知覚の側面からの解説も入っているのも興味深い。

本書の内容 (個人用メモ)

イシューを見極める

イシューとしては、仮説を立ててスタンスをとるということが大事とのことである。 例えばアプリ開発をしているとして、「継続率はどうなっているか」 という漠然とした疑問ではなく 「継続率を高めることが売り上げ増に結び付くのではないか」 という形の仮説を立ててイシューとする、という感じ。 私の理解としては仮説を立てるというよりも 「目的を明確にする」 のが大事なのかな、と思った。 そうすることで、以下のような利点がある。

  • イシューの答えが何であるかを明確にする。 (上の例だと、継続率を知ることは本質ではなくて、売り上げ増に結びつくかどうかが本質。)
  • 必要な情報・分析すべきことがわかる。 (単純に継続率を出せばいいわけではないよね。)
  • 分析結果の解釈が明確になる。 (同じ 「継続率」 を得るにしても、目的がはっきりしていないと期間や粒度が十分かどうかが不明。)

それから、良いイシューとしては 「深い仮説がある」 ことの他に 「本質的な選択肢である」 ことと 「答えが出せる」 ことがある。

仮説ドリブン (イシュー分析)

イシューを見極めた後は解の質を高めることも重要である。 そのために、まずはイシューの分析を行う。 下記の流れとなる。

  • ストーリーラインづくり
    • イシューの分解 : 大きなイシューを小さく分解する。 ダブりなく漏れなく、が重要。 例えば卵の健康への影響を考えるときに、黄身と白身で分解する、みたいな感じ。 いろんな切り口がある。 売上についてだったら、「ユーザー当たりの単価×ユーザー数」 とか 「市場規模×シェア」 とか。
    • 分解されたイシューに基づいてストーリーラインを組み立てる : 「問題意識・前提知識」 「カギとなるイシュー・サブイシュー」 「それぞれのサブイシューの検討結果」 「それらを統合した意味合い」 といったものを構造化して並べて、最終的に何を伝えたいのかのストーリーラインを組み立てる。
  • 絵コンテづくり : イシュー検討結果の図表やグラフのイメージづくり。

イシュー分解の目的は、全体像の把握とサブイシューの中での優先順位付け。 ストーリーラインを作り目的は、第一に誰かに伝えるときのベースとして、第二に、ストーリーラインに応じてイシューの検討結果の表現が変わるため。 ストーリーラインの型としては 「Why の並びたて」 や 「空・雨・傘」 がある。 ストーリーラインは、「仮説がすべて正しいならば」 という前提で組み立てていく。 仮説が正しくないことがわかったら、その時にストーリーラインも組み替えたりする。

絵コンテづくりは、誰かに伝えるときにどういう図表があると良いか、どういう結果が欲しいのか、というのを明確にする作業。 ここも仮説ベースで進めていく。 取れそうな結果ではなく、取りたい結果をイメージする。

アウトプットドリブン・メッセージドリブン

最後に、仮説をもとにして作られたストーリーラインの各サブイシューに対して答えを得て、人に伝えられる形にする。

このときも、ストーリーラインの根底に関わる部分から取り掛かる。 もし (仮説が間違っていたりして) そこが後から崩れてしまっては困る、というところから。 もし仮説が間違っていた場合はストーリーラインを組み替えていく。

実際に人に伝えられる形にする部分についてもいろいろ書かれているが、個人的に意識していきたいと思ったのは以下のところ。

  • 1 つの図表で 1 メッセージにする、ということを心掛ける。 (1 つの図表から複数の意味を読み取らせるようにしない。)
  • メッセージと分析表現を揃える。 (差分を扱う場合も、比率の差が重要なら比率でグラフを書くべきだし、絶対値が重要なら絶対値でグラフを書くべき、みたいなの。)

読んだ : 今さら聞けないお金のギモンをスッキリ!なくす本

家計簿アプリ Zaim のキャンペーンで 『今さら聞けないお金のギモンをスッキリ!なくす本』 を貰いました! (ありがとうございます!)

今さら聞けないお金のギモンをスッキリ! なくす本 (コミック実用書シリーズ)

今さら聞けないお金のギモンをスッキリ! なくす本 (コミック実用書シリーズ)

概要

ファイナンシャルプランナーの森朱美さんが監修。 全 4 章です。 最初に、人生におけるお金の大事な点として 「貯める」 「減らさない」 「増やす」 の 3 つが挙げられます。

1 章は給与明細の見方や家計簿の付け方といった基本的なところから始まり、老後資金についてや家計のバランスについての説明などがなされます。 2 章では、人生においてどのような出来事が起こるのか (結婚や出産、家の購入などのライフイベント) と、それぞれどの程度のお金がかかるのかといったことが説明され、どの程度の貯金が必要なのかといったことを考えていきます。 住宅ローンの話なんかは 30 歳前後の人だとなかなか気になるところではないでしょうか!

1 章でも 2 章でも、下図の 「ライフプラン & キャッシュフロー表」 のような書き込み式の表などが提供されており、自分自身のことを計画しやすくなっているところがありがたいですね。

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3 章は 「もしもに備えるお金」 ということで、「減らさない」 ための保険や社会保障についての話が書かれています。 私も最近、医療保険や生命保険などを意識しだしたので、ふむふむ、なるほどー、と言いながら読みました。

4 章は 「増やす」 ことをテーマに、投資について書かれています。 株式投資や公債・社債について、国内外での違い、投資信託や NISA についてなど、さらっとではありますが、わかりやすく述べられます。

感想

全体的に図表が多く、わかりやすく書かれているなーという印象です。 以前 『2013–2014 年版 みんなが欲しかった! FP の教科書 3 級』 という本を読んだのですが、FP の教科書であるそちらと比べるとかなり易しめでした。 とりあえずお金周りのこと何も知らない、って人がまず読んでみる本としては良さそうです。 その分、税金まわりや社会保障まわりについてはそこまで細かく書かれてはないので、興味がある人はさらに詳しい書籍などを読んでいくと良さそうです。

東京から関西・金沢・軽井沢を経由して東京に戻る途中下車の旅をした

東京から東海道新幹線で山科、そこから湖西線北陸線で金沢、北陸新幹線で東京に戻る、という経路で鉄道の旅をしてきた。 今回は軽井沢でも降りたのでやや高くなったけど、京都と金沢だけで降りる場合は東海道新幹線での往復と同じぐらいの値段になる!

乗車券はこんな感じ。 有効期限が 7 日間で、東京都区内以外の場所では途中下車が可能となっている。

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上野から関西へ

というわけで 8/11 に出発。 上の乗車券で上野駅に入場して東京駅へ向かい、東海道新幹線へ。 お盆の連休開始日ということで新幹線はめちゃ込みだった。 用意周到なみんなはちゃんと指定席を取っておこう! (私は用意周到ではないので立って京都へ向かった。)

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入場に使用した乗車券は山科で湖西線に入るものなので、京都駅で降りるために山科から京都までの乗車券が必要となる。 新幹線で車掌さんにお願いすると山科から京都までの乗車券を購入できる。 京都で降りて実家に帰って往路は無事終了。

関西から金沢へ

実家でしばらく過ごした後、8/13 に金沢へ。 奈良から京都へ向かう途中で人身事故が起こって新田辺で足止めを食らったりしたけれど、何とか京都駅へ到着。 京都駅の 0 番線からサンダーバードに乗ればそのまま金沢へ運んでもらえる。 こっちはお盆の中の日曜日だったけど空いてる席があったので座ることができた。 (立っている人も居た。)

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往路と同じく、やはり京都から山科までの乗車券が別途必要となる。 また、サンダーバード特急券については、翌日の新幹線との乗継割引が適用されて半額となる。 乗車券・特急券は以下のような感じ。

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京都から金沢までサンダーバードで 2 時間ちょっとなので、奈良から金沢までであれば大体 3 時間ちょっとで着く。

金沢

金沢に着いたのが 15 時ぐらいだったのであまり見て回れなかったのだけど、兼六園金沢城公園を見たり、金沢 21 世紀美術館を覗いたり、市場でのどぐろの炙りを食べたりした。

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のどぐろの炙りは、その場で炙ってもらってその場で食べるという感じ。 切り身 1 つ (上の写真の分) で千円ちょっとぐらいで、めっちゃ美味しかった。 (近江町刺身市場というお店で食べた。)

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金沢の街を見て回るには、まちのりというレンタサイクルが便利だった。 街中に 21 箇所設置されているポートから自転車を借りて、またどこかのポートに返すという仕組み。 1 回ポートから借りて返すまでが 30 分以内だと、1 日何度借りても 200 円。 割と主要な観光地の周りにはポートがあるみたいなので、観光の移動にはかなり便利だった。 街中のポートのタッチパネルで利用手続きができるところも便利だった。 (タッチパネルでの利用手続きにはクレジットカードが必須かも?)

夜は金沢ゆめのゆという温泉施設に宿泊。 お手頃な価格のホテルや簡易宿泊施設が併設されているので、安めに泊まりたいときにはここが良さそう。 大衆浴場ではあるけど天然温泉なので、温泉も堪能できる。

金沢から軽井沢

金沢で一泊してから軽井沢へ。 北陸新幹線を使う。 大体 2 時間ぐらいかかる。 電車の本数は (時間帯によるけど) 1 時間に 2、3 本ぐらい。 しかも全席指定席の列車があるので注意が必要。

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乗車券と特急券はこんな感じ。

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お盆中の月曜日だったので指定席の方は全席埋まっていたけど、自由席の方は金沢を出た直後はがらがらだった。 途中の駅でお客さんが乗ってきたので軽井沢に着くまでには割と埋まっていたけど、北の方で乗る分には座れないことはなさそうだった。

軽井沢

生まれて初めての軽井沢。 駅に降りた瞬間から 「涼しい!」 ってなった。 『クズの本懐』 の舞台として使われていたので、駅を出て 「あー、ここが花ちゃんとえっちゃんが歩いた場所だ〜」 と思うなどした。

軽井沢での移動にはレンタカーを借りた。 白糸の滝や竜返しの滝を見るには自動車移動が楽で、バスもそんなに本数がなさそうという話だったので。 実際レンタカーを借りたのは移動しやすくて良かったなーと思う。

昼頃に着いたので旧軽銀座でぶらぶらしてご飯を食べて、白糸ハイランドウェイに入って滝を見た。 滝に関しては白糸の滝が有名っぽいのだけど、個人的には竜返しの滝の方が好きな感じだった。 白糸の滝はどちらかというと整備された観光地、って感じで、竜返しの滝の方が自然を感じられる。

あとは 『カルテット』 でも少し出てきたハルニレテラスに行ってみたり、軽井沢高原教会石の教会を見たりした。

軽井沢高原教会では、夏のこの時期にサマーキャンドルナイトというイベントを行っていて、中庭に美しいランタンの灯りを見ることができる。 音楽礼拝や結び灯といったものも行われていて、非常に良い時間だった。

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軽井沢から上野へ

最後に軽井沢から上野に新幹線で帰った。 時間は大体 1 時間程度。 すごく近い。

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おわり

というわけで初めての途中下車の旅をしてきた。 鉄道にかかった費用は以下のような感じ。

  • 乗車券 : 13,820 円
  • 山科・京都間 乗車券 (往復分) : 380 円
  • 東京・京都間 自由席特急券 : 4,870 円
  • 京都・金沢間 自由席特急券 (乗継割引適用) : 1,190 円
  • 金沢・軽井沢間 自由席特急券 : 5,520 円
  • 軽井沢・上野間 自由席特急券 : 2,590 円
  • 合計 : 28,370 円

多少高くはなっているけど、東京・京都間を東海道線で往復する金額と同じぐらいの値段で金沢や軽井沢を楽しめるのでなかなか良かった。

今回はお盆の時期だったから使えなかったけど、JR 駅レンタカーでレンタカーを借りるなら乗車券や特急券の割引があるので、そこら辺と組み合わせられると (レンタカーを借りるなら) さらにお得になりそうだなーと思ったりしてる。

関東と関西の間の移動にムーンライトながらサンライズ瀬戸・出雲を使ってみたいという気持ちがあるので、今度はそういうのも使ってみたい! *1

*1:大阪に停まるサンライズは基本的に関西から関東の方向の列車だけなので、北陸周りで関西に行って関西からの帰りに大阪駅からサンライズに乗るのが一番やりやすいけど、それだと北陸新幹線からサンダーバードの乗継割引の適用が当日中になってしまうというのもあってなかなか悩ましい。 臨時列車で関東から関西の向きで大阪駅に停まるサンライズがあるので、それを狙うという手もある。

プリズムの煌めきに導かれて 『キンプラ』 を見た

絶賛上映中の映画 『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』、通称 『キンプラ』。 Twitter でよく目にして気になってたので 『キンプラ』 を見るに至り、世界が輝いて見えるようになった。

(基本的にはネタバレしない方向で書く。)

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ちなみに Twitter に流れてきた情報の中で一番の決め手になったのは HolyGrail さんのツイートだったので、みんなも HolyGrail さんのツイートを見て 『キンプラ』 を見に行こう! (ちょうど昨日ツイートまとめが公開されてた。)

一応どういう人が 『キンプリ』、『キンプラ』 と親和性が高いか書いておくと、多分 エヴァ』 とか 『うたプリ』 あたりが好きな人はめっちゃハマると思う *1

『キンプリ』 でプリズムの煌めきに魅せられた話

まずは前作である 『KING OF PRISM by PrettyRhythm』 (通称 『キンプリ』) を見た。 『キンプリ』 自体が 『プリティリズム・レインボーライブ』 というアニメ作品のスピンオフ作品なのだけど、いきなり 『キンプリ』 から見ても大丈夫らしい。 (実際大丈夫だった。)

上映時間は 60 分ぐらいなので、わりと気軽にみられると思う。 d アニメストアで配信されているので、気になった人は是非見て欲しい

何の前提知識もなく見はじめたところ、男の子 3 人組によるライブが行われていてキラキラした世界が広がっていた。 これが何なのか初見の人はわからないと思うのだけど、主人公の一条シンくんが 「へー、これがプリズムショーって言うのか」 って教えてくれる。 初見の人にも優しい設計である。 さらに、しばらく見ていると男の子たちが 「無限ハグ」 などの胸きゅん技 (プリズムジャンプ) を出してくる。 最初は 「ふむふむ」 って言いながら見ていた人も、多分ここら辺から 「えっ? えっ!?」 って言いながらニコニコしてくると思う。 意味はわからないけどときめく感じ!

この 3 人組 (コウジ、ヒロ、カヅキ) が 「Over The Rainbow」 (オバレ) という人気アイドルユニットで、物語の中心となる。 主人公の一条シンくんはオバレのプリズムショーに魅せられ、オバレの 3 人が属するプリズムショーの名門エーデルローズに入りスタァを目指す、という形で物語は進んでいく。

初見だと登場人物が何者なのかわからなかったり、どういう背景があるのかわからなかったりする部分も多いのだけど、わからないなりに物語に入り込める。 特に物語終盤のヒロとコウジのあれなんかは、涙無しには見られなかった。 (という話をキンプリ有識者の人にしたら 「えっ、あそこ最初見たとき笑うでしょw なんで泣けるんですか笑」 みたいなことを言われたので人それぞれっぽい。) そこで泣いた後にはシンくんに元気を貰えて ED! の後には謎の次回予告!!

一言で言ってしまうとプリズムショーでみんなを笑顔にする作品である。 表象表現 (なのか?) が豊富で、非現実的な映像に胸が躍る。 また、人と人の出会いや別れ、ぶつかり合いといった人間ドラマも面白い要素になっている。 冒頭 5 分でプリズムショーに魅せられて、気づいたら謎予告で続きが気になって仕方がない人間になっていた。

『プリティリズム・レインボーライブ』 を見て泣きまくった話

そんなわけで 「『キンプラ』 見に行くぞー!」 ってなったのだけど、有識者の人から 「『レインボーライブ』 もチラ見しておくといいですよ!」 という助言をもらったので 『キンプラ』 の前に 『レインボーライブ』 も見た。

これも d アニメストアなどで配信されている。 全 51 話で、大体 1 時間に 3 話ぐらい見られるので、17 時間ぐらいあれば全部見られる計算になる。 (『キンプラ』 を見る前に 『レインボーライブ』 を見た方がより楽しめるのは間違いないのだけど、結構時間がかかるし 『レインボーライブ』 を見ずに 『キンプラ』 を見ても問題はないので、時間がない人はいきなり 『キンプラ』 を見よう!)

男の子ばかり出てくる 『キンプリ』 とは違い、『レインボーライブ』 は女の子たちが主役。 見るまではヒロやコウジ、カヅキ先輩はそんなに出てこないと思っていたのだけど、実際はめっちゃ出てくる。 主人公のなるちゃんがコウジさんに曲を書いてもらったり、なるちゃんとユニットを組んでいるいとちゃんがコウジさんのことをライバル視したりする。 コウジさんといとちゃんのカプは尊い。 (尊い。)

物語自体も引き込まれる内容になっている。 登場人物の多くが何らかの悩みだったり家庭環境に問題を抱えていたりして、それを乗り越えて成長していくさまがグッとくる。 最初 10 話ぐらいはそうでもないんだけど、20 話前後からガンガン泣いてしまった。

51 話もあるので細かい話は端折るとして、映画関係の話としては、オバレ結成までのヒロとコウジの確執や、カヅキ先輩の面倒見の良さ、映画だけではよくわからない聖さんやジュネ、冷、仁のこと、さらにはプリズムの使者のことなどがわかってくるので、映画を見た人は 『レインボーライブ』 も見るのがおすすめ! 最初の方のヒロを見て 「悪役の顔してんなー」 「こいつは許せん……」 って思ってたけど、後半はヒロの苦悩だったりべる様を気遣う姿だったりが見られて、ヒロ様がだんだんかっこよく見えてくるぞ。

キンプラ』 を理解できなかった話

そしていよいよ 『キンプラ』 へ。 1 年ぐらい前に応援上映のことを教えてくれた友人に応援上映に連れてってもらった。 初めての応援上映かつ初めての 『キンプラ』 だったので、始まるまでずっとドキドキしてた。

前情報として 「1 回見ただけでは情報量が多すぎて全然理解できない」 ということを聞いていたので覚悟はしていったのだけど、ヒロ様が踊り始めたあたりであまりに感動してしまってそこ以外の記憶が消し飛んでしまった。 いや、なんとなくは覚えてるんだけどなんとなくしか覚えてなくて、ヒロ様が輝いているということしか理解できなかった。 終わった後に友人と映画の話をしたけど、理解できてなかったせいで 「えっ、そんな場面あったっけ」 みたいになってしまったりした。

そこしか理解できなかったとはいえ、とにかくめちゃくちゃ良い作品だった。 ヒロ様最高である。

よく 「応援上映で助かった」 みたいな話も聞くけど、実際そうで、多分応援上映で見てなかったら死んでたと思う。 会場の熱気や合いの手などがいい感じに高揚感をもたらしてくれるので、脳が理解できなくても勢いで飲み込んでしまえるのだろう。

そんな感じでヒロ様に魅了されたので次の日も劇場に足を運んだ。 その時は通常上映。 2 回目なのでさすがに話の流れを追うことができたのだけど、話の流れを追えたところで意味がわからなさすぎてずっと 「意味がわからんwwww」 って言いながら爆笑してた。 特にストリート系 3 人のところがヤバくて、あそこの意味不明さを終演までずっと引きずってしまった結果、前日感動したヒロ様の場面でもずっと爆笑してしまっていた。 「地球は黄色かった」 あたりとか爆笑ポイントでしかなくて、むしろ前日なんで感動したのか理解できないぐらいの感じだった。

『ヱヴァ Q』 を劇場で見た人はあの脳が事象に追い付かない感じを思い浮かべてもらえればいいんだけど、まさにあんな感じ。 2 回目にしてあの状態。 全然理解できないけど、登場人物みんな熱いしキラキラしてるし、脳はどんどん高まっていく。

キンプラ』 を何度も見たくなる話

そんな感じで、理解できないなりに脳がプリズムショーを欲する状態になって、また応援上映に連れて行ってもらったり一人で通常上映に行ったりしてる今日この頃。 4 回目ともなるとある程度落ち着いて見ることができるようになってきて、全体の話をある程度理解しながら、泣いたり笑ったりしている。 まさにジェットコースターという感じの 70 分!

何がいいかって、原点に戻るんだけどやっぱりプリズムショーが素晴らしい。 プリズムショーを見てすごく幸せな気持ちになれる。 ときめいたりドキドキしたり。

シンちゃんが言ってた 『先日、先輩たちのライブで、生まれて初めてプリズムショーを見ました! そのとき、心がときめいたっていうか、ドキドキしたっていうか、今まで味わったことのない、すごく幸せな気持ちに包まれたんです! この気持ちをたくさんの人に知ってもらいたい。 そして、毎日をなんとなく、つまらないなあと思って過ごしてる人に、教えてあげたいんです! 世界は! 輝いているって!!』 というセリフ。 まさにこれだよなぁと実感している。

そうして 「アレクの腹筋が割れるさま (物理) を見たい!」 とか 「カヅキ先輩が 1,200 億円を浮かせるところを見たい!」 とか 「ヒロ様の輝きを見たい!」 といった気持ちが湧き出てくるのである。

KING OF PRISM Music Ready Sparking!

KING OF PRISM Music Ready Sparking!

それから、『キンプリ』 ではエーデルローズの新入生たちの様子があんまりわからないのだけど、『キンプラ』 では (少しは) 新入生たちが動き回る感じを見られるので、そこらへんも見どころの一つ。 特にタイガきゅんは素敵

そんなわけなんで、超面白い作品である 『キンプラ』 をみんなも見て!!!

*1:個人の感想です。