一角獣は夜に啼く

ただの日記です。

思ってることとか考えたこととか適当に書きます。 主にソフトウェア開発の話題を扱う 「ひだまりソケットは壊れない」 というブログもやってます。

Windows 10 で IME 切り替えを 「変換」 や 「無変換」 キーで行えるように設定する

ずっと Windows ユーザーなので 「半角/全角」 切り替えキーで IME のオン・オフを切り替えることに特に不便を感じていなかったのですが、ここ 1 年ほど仕事で iOS アプリ開発をすることになって MacBook Pro を使うようになってスペースキーの横の 「かな」 「英数」 での IME 切り替えも使うようになったので、macOSWindows での IME 切り替えの方法の違いが気になるようになってきました。 (Windows を使ってるときに、ついスペースキーの横の 「変換」 や 「無変換」 で IME 切り替えをしようとしてしまう。)

最近の Windows IME (なのかな?) では 「変換」 キーや 「無変換」 キーに IME 切り替えの操作を割り当てることができるようになっていた *1 ので紹介します。

「無変換」 キーや 「変換」 キーに IME 切り替えを割り当てる

  • 「設定」 アプリの 「Microsoft IME」 を開きます (「設定」 アプリの検索欄に 「IME」 と入力し、出てくる 「日本語 IME の設定」 を選択)
  • 「キーとタッチのカスタマイズ」 を選択
  • ここで、「キーの割り当て」 で 「各キーに好みの機能を割り当てる」 を選択すると、「無変換」 キーや 「変換」 キーの挙動を選択できるようになる

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この機能は、Windows 10 May 2020 Update で入った機能のようです。

便利ですね。

*1:昔から、WindowsIME 切り替えのキーをカスタマイズする方法はあったようですが、より単純な設定方法ができるようになったようです。

Windows 10 PC が勝手にスタンバイから復帰する問題 (Intel の NIC が原因ぽかった)

こないだ組んだ Windows 10 のデスクトップ PC が 「スリープ状態にしても数分ですぐに復帰する」 という状態で、非常に困っていた。 (とりあえずスリープを使わずに電源を切ることで乗り切っていた。)

いい加減対応しようと思って調べたところ、「Windows 10 スリープの復帰が勝手に実行される原因と対象方法」 と 「Windows 10のスリープが夜中に勝手に解除されてしまうようになってしまったので原因を探ってみました。:(仮)タイトルいつ決めるのさ:So-netブログ」 が参考になった。

イベントビューアーで Power-Troubleshooter を見たところ、下記のようなメッセージであった。

システムは低電力状態から再開しました。

スリープ時間: 2019-05-08T18:57:39.012052900Z
スリープ解除時間: 2019-05-08T18:58:22.887225900Z

スリープ状態の解除元: デバイス -Intel(R) I211 Gigabit Network Connection

NIC が復帰させてるぽいので、このデバイスのプロパティを開いて 「このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」 を無効にした。

1 日ぐらいスタンバイ状態で放置してみたところ、無事勝手に復帰することはなかったので、多分問題は解消されたっぽい。 (しかしこれをオンにしている状態でなんで復帰するのかはよくわからん……。)

読んだ : 人間とは何か

数年前の社内勉強会にて、同僚が 『CODE COMPLETE』 を取り上げながら 「完全なプログラミングとは何か」 ということを語っていて、(資料しか読んでないのだけど) 私はそれがとても好きなのです。

「『CODE COMPLETE』 自体は 10 年以上前の古い書籍だけど、その価値は古びていないのか?」 という問いに対する答えとして、「ソフトウェアを開発するのは人間であり、ツールの進化はあれど人間の変化はそこまで大きくない (だから読む価値はある)」 ということが書かれていて、そこで 「人間とは何かを勉強中です」 と紹介されていたのが本書、『人間とは何か』。

これは 「トム・ソーヤの冒険」 などで知られるマーク・トウェインによる思索の物語である。 本書の内容が (わかりやすさや論理的であるかどうかなどの観点で) 素晴らしいかというと微妙だが、テーマとしては非常に面白い。

人間とは何か

本書は、老人と若者との会話という形で書かれている。 冒頭から、老人の主張は 『人間というものは単なる機械にしかすぎず、それ以上の何ものでもない』 というものである。

『人間を動かし、監督し、命令するのは、外部からの影響力だ ── ただそれだけ、なのだ。 人間が自分で生み出すものは、何ひとつない ── ひとつの意見でさえも、ひとつの考えでさえも、生み出すことはできないのだ。』

人が選択をするとき、その選択は自分自身の精神を満足させるという衝動によってなされている。 心の平和、精神の慰安を確保するということが人生において何より大切な目的である。

上記のような内容が、老人の主張として本書で語られる。 若者は反論していくが、若者の反論は老人に破られていく。

全体的に比喩などが多く、わかりづらい点も多いが、一貫して語られるのは上記のような内容である。 解説では下記のように書かれている。

作者の中心にあるのは次のような考えだ。 人間 (の心) も動物 (の心) も機械だ。 人間にも動物にも真にオリジナルな物など作れはしない、すべては昔からのコピーの累積だ。 人間が自由意志と錯覚しているものは自由選択に過ぎない。 人間の行動の根本原理は自己満足である。

人間とは機械なのか

人間とは何かということについては私自身も昔から考えていて、結局のところ脳の中のシナプスの結合による情報の保存や電気信号のやり取りが思考のもとになっているはずで、外部からの入力刺激がもとになって脳内が発達していくと考えると (成長する) 機械のようなものだと言えるのではないかとは思っている。

一方で人間には 「思考する自分自身の意識」 (おそらく自我とか自我意識とか呼ばれるもの) を認識する機構もあるはずで、それに対する明確な言及は本書ではなかったな、というのが個人的な感想である。 高度に発達した認知能力が自分自身の意識をメタ的に認知できるのだとすれば、例えば本当の機械にも自我が芽生えうるのか? というのが気になるところである。

中学生のころから自我とかには興味があって大学選択の時にも心理学を専攻しようかちょっと悩んでいたのだけれど、結局あまり調べずにこれまで生きてきてしまったので、次は 『脳と自我』 などを読んでみたりしたい。

脳と自我ー意識・夢・進化

脳と自我ー意識・夢・進化

思考をメタ認知するということについて調べていたら、茂木健一郎メタ認知ホムンクルス論というのを提唱していたらしい。 ここら辺も気になるところ。

mercamun.exblog.jp

2019-03-06 日記 : 2019 冬アニメ

ここ数クールはあんまりアニメを見られてなかったのだけど、今クールは結構面白いアニメが多くてめっちゃアニメを見てる気がする。 (10 本以上見ていたころと比べると断然少ないけれど。)

賭ケグルイ××』、『B-PROJECT 〜絶頂*エモーション〜』、『デート・ア・ライブ III』 あたりは前作を見ていたのでそのまま継続。 『賭ケグルイ』 は相変わらず異常な世界観で面白い。 『デート・ア・ライブ』 も相変わらずのハーレム展開で良い。 『B-PROJECT』 は夜叉丸さんがどうなってるのか気になるけど、しばらくは日常パートが続きそう。

あと見てるのは 『盾の勇者の成り上がり』、『約束のネバーランド』、『五等分の花嫁』、『revisions リヴィジョンズ』。 『盾の勇者の成り上がり』 は逆境から地道にコツコツ這い上がっていく感じでとても応援したくなる。 尚文さまがんばれー。 あと声がいい。 石川界人最高。 『約束のネバーランド』 はヤバい世界で平静を装って生きていく感じが良い。 『少年ジャンプ』 で連載してると知って、マジか、ってなった。 『五等分の花嫁』 はラブコメって感じ。 『revisions』 は 『漂流教室』 感がすごい。

主題歌

今期の主題歌、そこまで気になるのはないなー、って思ってたけど、最近 『デート・ア・ライブ III』 を見始めて 「I swear」 を聴いたところめっちゃ良かった。 sweet ARMS ありがとう……。

読んだ : DEEP WORK 大事なことに集中する / カル・ニューポート 著

大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法

大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法

元同僚が 「DEEP WORK」 という言葉を使っていたのが気になっていたので読んだ。

ディープ・ワークとシャロー・ワーク

原題にもなっている 「ディープ・ワーク」 は、著者の造語である。 対応する言葉として 「シャロー・ワーク」 というものもある。

ディープ・ワーク : あなたの認識能力を限界まで高める、注意散漫のない集中した状態でなされる職業上の活動。 こうした努力は、新たな価値を生み、スキルを向上させ、容易に真似ることができない。

シャロー・ワーク : あまり知的思考を必要としない、補助的な仕事で、注意散漫な状態でなされることが多い。 こうした作業はあまり新しい価値を生み出さず、誰にでも容易に再現することができる。

本書の内容

現代はコミュニケーションツールが充実しており、仕事中にもメールやチャットなどによる割り込みが多い。 SNS でのやり取りなどでも注意散漫にもなりやすい。 一方で、単純な作業は機械化されたりしていく中で、人の仕事としては、より集中力が必要なもの、深く考える必要なものが高い価値を発揮するようになってきている。

そのような状況の中でディープ・ワークが重要である、ということが前半で語られる。 後半ではディープ・ワークを実践するための方法が語られる。

個人的な体験として

個人的な体験としても、外界とのやり取りを断って物事に集中するのが効果的な状況があるというのは実感している。 大学受験前には、2、3 ヵ月ぐらいの間、朝起きて寝るまで、トイレや食事・風呂以外はずっと受験勉強をするということをしていたのだけど、あれはだいぶ効果があった。 (あまりにも効果があったのでそのあと受験勉強をやめてネトゲ廃人をしてしまったのは良くなかった。)

それから、個人的にソフトウェア開発をするときや新しい技術を学ぶときには、土日の間に時間を取って集中して取り組むことが多い *1。 「今週はこれを学ぶ」 とか 「これを作る」 などを決めたら、あとは集中してやり続ける、みたいな感じ。 これも集中できて効果があると感じる。

一方で、仕事において重要なことに集中できているかというとできてないよなぁ、というのは本書を読む前から感じている。 自分は、メールチェックをこまめにはしないとか事務作業でやらなくて良さそうなやつは放置するとか、わりとシャロー・ワークを避けてる方ではあると思うんだけど、やっぱりなんだかんだでシャロー・ワークは多い。

本書では、知的労働者が生産性の代わりに多忙であることを示しがちであることが下記のように述べられている。

社会評論家、マシュー・クロフォードは述べている。 「マネジャーたち自身、精神的に混乱した状態で生きており、果たさねばならない漠然とした責務に心を悩ませている」

クロフォードは特に知的労働に従事する中間管理職の苦境を述べているが、「精神的な混乱」 はこの部門の多くの職業に当てはまる。 (中略)

多くの知的労働者にとって、同様の現実が問題を生んでいる。 彼らは生産力あるチームメンバーで、生活費を稼ぎだしていることを示したいと思っているが、そのために必要なものがはっきりとはわかっていない。 彼らには自分の価値の証となる、上昇していくエイチ指数や修理済みのオートバイを並べたラックはない。 個の隔たりを埋めるため、彼らは生産力がもっと広範に見られた最後の時代、つまり工業の時代に戻っていくように見える。

生産性を示すことの代用としての多忙に陥らないように気を付けているつもりではあるけど、やらなくていい作業とか手を抜ける作業とかがもっとあるだろう気もするし、大事なことにもっと集中するようにしていきたい。

*1:最近あんまりできてないけども……。